イラストレーターまえかわひろし の絵具箱

少しピントのズレた目で、日常をスケッチして行きたいと思います。

「ジョルジョ・モランディ終わりなき変奏」展を観に行きました。


モランディ

兵庫県立美術館に「ジョルジョ・モランディ終わりなき変奏」展を観に行きました。

あまり有名でないので知らない人も多いと思いますが、
20世紀イタリアを代表する画家です。

一生涯、卓上のビンや容器を描いた人と私の中でイメージしていました。

ほとんどの絵の大きさは20号ぐらいで、
50号とか100号サイズの大きな絵はありません。
大画面と彼のモチーフとは合わなかったのだと思います。

淡い画面に、ビンや容器が配列されているただそれだけの構図、
題名も「静物 (Still Life)」だけ、とてもシンプルな絵が、
美術館の壁に何十点と続いていました。

エリック・サティーの音楽を聞いているような、
色のない静かなリズムを感じました。

傾いた水平線、あやふやな形態を見ると、
セザンヌの影響を強く受けていると思いますが、
そこにはセザンヌが暮らした南フランスの暖かい色は見当たりません。

彼もまたセザンヌと同じく、ビンや容器の形態をかりて、
新しい構図を模索していたではないでしょうか。

意外に薄塗で刷毛あとがしっかり残っています。
その刷毛あとが色と共に、形を創り出しています。

モランディ01
後方に描かれている物体は黒く塗られて、前方の物体は白っぽく描かれ、
白、黒とリズミカルに繰り返されています。
ハーモニーの絵だと感じます。

水彩画には構図の模索のあとが色濃く出ている様な気がします。
年代とともに形を借りた抽象絵画の世界に入っていってます。

現代絵画を改めて見るという意味で、一度見に行かれることをお勧めします。
(おそらくあと20年近くは、この人の展覧会は日本ではないと思います。)





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  1. 2016/02/06(土) 17:43:09|
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